Dovelog

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昨夜、ケヴィン・キャロルは無事に来日した。大阪から広島、そして呉へ。本人の希望だったといえ、かなりの強行軍だったが、まず元気そうだ。本人はまだ階下で寝ているが、今日は夕方からリハーサルがある。そして、ツアーは明日の松山からいよいよ始まる。初来日、初公演だ。

http://www.myspace.com/athomeatwestatlast

ところで、先日、ケヴィン・キャロルをピーター・バラカンさんのネット・ラジオ番組でも取り上げて頂いた。メジャーかマイナーかは無論、タイアップがどうとかもちろん関係なく、自分の審美眼というか、耳にかなわないと紹介してくれない方だけに嬉しかった。ましてや、今回のツアーは、関東方面での公演は一切無い。ミュージシャンの名前は伏せるが、過去にもツアーでは人がそこそこ入ったものの、ピーターさんには紹介してもらえなかったというケースもあった。いわば、“おつきあい“はしない人だし、サウンドも言葉もちゃんと聴いて判断されるだけに、ピーターさんに紹介してもらえるということは自分にとって嬉しいのだ。

さて、ケヴィン・キャロルの新作"Tourmaline"には、自分にとって特に思い入れの深い曲がある。前回、タイトルだけチラリと触れたが、今回はその2曲について書いてみたい。

まず、"Make It Feel Good"からいってみよう。

Make It Feel Good by Kevin Carroll

メンフィスのホテルのなかにある古ぼけた小さなバー
オルガンの音色を聴こえてくると、君はどこにいるのかなと考える
あの頃を思い出すんだ

“ドック・オブ.ザ・ベイ”から“ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート”まで
甘く囁くようなラヴ・ソング
ちゃんともう一度演れるのなら、さあ、また演ろうじゃないか

いい感じで いい感じで いい感じで
いい感じで いい感じで いい感じでさ

昔のラジオ局じゃ“ウィ・ハド・イット・オール”を流したもんだった
だけど、田舎の安酒場と大きくなっていった街の挟間にかき消されたんだ
ものごと変わっていくけど、実はそれほどでもないんだよ

俺は昔のものにしがみついてるけど、そいつを現実にしようとしてるんだ
何でこの世界があの感じを無くしたんだろうかとまったく不思議だ
ちょっとばかり上手くやれば取り戻せるよ、あの感じ

いい感じで いい感じで いい感じで
いい感じで いい感じで いい感じでさ
いい感じで いい感じで いい感じで
いい感じで いい感じで いい感じでさ

でかいショッピング・モールをぶらついてみても
そこじゃあ何も見つからない
携帯電話の着信履歴をさがしてみても
大事そうな電話はかかってきてない
ただ一つのゴールにむかってラジオのダイヤルをあわせてみる
僕らがしっかりと手を取り合ってたあの頃に戻りたい
揺るぎない黄金のソウルがあふれるあの世界に

いい感じで いい感じで いい感じで
いい感じで いい感じで いい感じでさ
いい感じで いい感じで いい感じで
いい感じで いい感じで いい感じでさ

これはメンフィス・ソウルへのオマージュとでもいうべきもので、心踊る素晴らしい曲だ。自分も米南部の音楽は好きだが、その同じ憧れが、また彼の心にもあったことが嬉しかった。この曲、メロディも良いが、歌詞がまた良い。日本にも熱烈な支持者が居るダン・ペンやドニー・フリッツの名曲のタイトルが、実にさり気なく盛り込まれ、シンプルながら上手く、そして深い韻の踏み方をしている。とりわけ、「物事変わっていくけど、さほどでもないんだ」と、サラリと歌われているくだりが大好きだ。

そして、自分の推測だが、この曲の歌詞中の主人公は携帯電話を持っているという設定ではなかろうかと思う。そして、この携帯ならではの情景を展開しているように思える。さらに、かつて黒人(歌)と白人(演奏と作曲)が共同で生み出したメンフィス・ソウルを意識したのかもしれない一節とも取れる表現がいい。自己解釈では、「僕ら」としたが、原詞は、「you and I」となっている。これは、黒人と白人を意味しているのでは....?というのは深読みが過ぎるだろうか。また、もっと言えば、「本当に大事なものの本質は変わりはしない」という思いが込められていると思うのだ。

次に、"Give It Away"。

Give It Away by Kevin Carroll

窓の外をじっと眺めてみたことはあるかい
価値あるものって何だろうか?
影の中に隠れたみたことはあるかい
再生へと導いてくれる光を待ってるのか?

なにもかも分けてあげればいい
ありったけの愛も痛みも
毎日でも自分を解き放てばいい
分けてあげればいい何度も何度でも

物にしがみついたことはあるかい
自分の物にしばられるまで
自分を見失ったことはあるかい
残された答えはただひとつ
どうするか分かってるか?

分けてあげれば間違いない
お気に入りのあのうたを
大きな声で高らかに
分けてあげればいい
一生分けてあげればいいんだ

ツイてない人に心ある人に
バスのうしろのほうにいる彼女にも
つまらぬ心配をせぬよう彼にも
あげればいい分けてあげれば

山々に海に
君の神に見返りなく
明日がやって来ないとしても
あげればいい分けてあげれば
僕を信じて僕からも持ってゆけばいい

これはもう出オチならぬ出ギメ。もうイントロのアコースティック・ギターの音一発で決まりだ。それがこの曲を語っている。歌詞とサウンドが完璧なまでに融合している。初めて聴いた時は、まだデモの段階だったが、最初から素晴らしいと思っていた。ポジティヴに、普遍的なメッセージをうたう。手法自体は手あかにまみれているだろうが、安い応援歌でもなければ、アジテーションでもない。そこが好きだ。

初めて観たケヴィンのソロ・ショーでも、何か聴きたい曲はないかと訊かれて即座にこの曲をリクエストしたことを覚えている。また、まだアルバムのリリース前、完成する一歩手前の段階だったろうか、ケヴィンにどの曲がラジオ向きだと思うかと訊かれて、即座にこの曲を挙げたことも。アルバムのリリース後、彼のウェブサイト上で公開でおこなわれた同じようなアンケートでもダントツにこの曲が強かった。やや不思議なのだが、本人には特にこの曲に対して大きな意識はなかったらしい。
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コメント
楽しみにしてますね♪
上記2曲、
私もあのアルバムの中で気に入っている曲です!
ライブで聴けるのを楽しみにしています。
暑い日が続きますので
お身体にお気をつけて~!!
2008/07/16(水) 19:08:48 | URL | saとmi #-[ 編集]

さっき、呉大和温泉より戻りました。
この度も多大なる支援、有り難うございます。
一言、期待してください。
期待に応えます。
2008/07/17(木) 00:11:35 | URL | Twang #-[ 編集]

お疲れ様です!
日曜、楽しみにしています。
Bob Dylan もライブでカバーしたことがある、"We Had It All"
むこうの人達には誰のヴァージョンで、おなじみなんでしょう?
上の詩の流れだと、ソウル・シンガーのものということだから、Dobie Gray なのかな?
ということで、現在Dobie Gray のレコードを引っ張り出して聞いておりますよ。
2008/07/17(木) 20:38:40 | URL | Big Pink 山下 #-[ 編集]

上の2曲 歌詞が本当にいいですね。
心がネジ曲がっていたらすんなり入ってこないメッセージかもしれませんが、ピュアな状態で深呼吸させてくれるようなかんじです。

ケヴィンの演奏もナチュラルかつシッカリしてますね。
2008/07/21(月) 09:51:43 | URL | みゆき #-[ 編集]
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