Dovelog

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jdg_sweptaway

オースティンのことで心配というか、苛立ち収まらないところに、やはりオースティンのこと(もの)が、その気持ちを鎮めるべく届いたかのようだ。ようやく、本当にようやく、今日手元に届いたジョン・ディー・グレアムのDVD、"Swept Away"。当然ながら、他のことは全て後回しとばかりに一気に観た。字幕はない。だから、必死の思いで言葉に食らいつかねばならない。とても対訳的なものが浮かんでくるようなレヴェルにはない自分だが、ごく僅かながらも断片的に感覚を理解し、それだけでもノックアウトものだった。

最初に断らねばならないかもしれないこと。それは、本作はいわゆるライヴ作品ではないということ。確かに貴重なライヴ・シーンはふんだんに盛り込まれ、それらを軸に映像を展開してはいるが、中心にはなっていないと思う。なんというか、ジョン・ディーが自らを語っているという感じのものだ。独特の鋭い眼光、積み重ねた年輪と、人間臭さ。時おりアップになるジョン・ディーの表情が、その言葉とともに様々なことを物語っているように思える。

ジョン・ディーの日常を垣間見れるようなシーンもあり、その中でサウス・オースティン・ミュージックやジョーズ・コーヒーなど、少しとはいえ見慣れたオースティンの幾つかの景色を観れるのも嬉しい。幾つかのシーンをトップ・ハット・スタジオで撮影していたのも個人的には嬉しかった。エクストラとして収録された本編並みのヴォリュームのトーク・セッションの中で披露されるスクラッピーのこと、メイン・ギターのことなど幾つかのエピソードも興味深い。また、友人らしき人物が踊っているのが映っていたりしたのも可笑しかった(笑)。

何人かの証言者の中でもひと際重いのは、やはりというかアレハンドロ・エスコヴェトの言葉だ。彼の“白いハウリン・ウルフ”とは、まったくもって至言だろう。個人的に唯一不満があるとすれば、いつ喋るかいつ喋るかと思っていたマイク・ハードウィックがついに最後まで一言も喋らなかったこと。ジョン・ディーの右腕と信じてやまない人物だけに残念だった。しかし、これほどまでの内容を創り上げた制作者が知らなかったはずはなく、実のところ本人がほとんど喋らなかったそうだ。いかにも物静かで出しゃばらないマイクらしい。

残念ながら夫人グレッチェンの出演は写真1枚以外にないが、ロイとウィリーという二人の息子の出演もある。ジョン・ディーがウィリーのことについて語る場面では、その短い言葉に胸が詰まった。ジョン・ディーの曲では、とりわけ"World So Full"には思い入れが深いが、それに次いでいるのが本作のタイトルにもなっている"Swept Away"という曲だ。今回、この曲の後ろにあるストーリーを知り、またそこに込められたジョン・ディーの思いに触れ、何とも言葉にならない。打ちのめされた。人の、彼の、業というものに。
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